example17

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室内気候を考えた家

Concept

敷地は南向きで広く東西方向がやや長い。 東側と西側、北側に平屋の隣家がある。
北側の隣家は境界に接近している。 南側には畑が広がり開放的である。
1Fは敷地が東西方向に長い利点を活かし南側に各居室を配置した。
2Fは梅雨時の洗濯物干し場や子供の遊び場になる多目的ホール 書斎 納戸を設けた。
北側隣家は境界に接近しているので、お互いのプライバシーを保つため車庫を設け半透明のサイドパネルを取り付け視線をカットした。
開放的な南側にLDKの掃き出し窓を2ヶ所続けて設け(幅5m)その先に奥行き1.8m 横幅7.2mの下屋付き濡れ縁を設けた。
この濡れ縁は、室内と屋外とを結ぶ中間領域で、LDKに広がりを与え室内と屋外とを視覚的、心理的につないだり切り離したりする役目をしている。 まさに内と外とを取り持つ縁である。
この濡れ縁に下屋を設け、夏の強い日差しを遮ったり、梅雨時の通風を確保したり(軒が深いので雨が降り込みにくい) 冬は日なたぼっこにと日本の四季を楽しむことができる。
リビングの天井は南に吹き下ろす勾配をつけている。
LDKの北側には光を取り込むため一部に吹抜を設け、2階の天井はリビングとは逆の勾配をつけた。
吹抜の一番高い部分には1階から操作できる通風用の窓を設け、2階の多目的ホールの西側の小窓から西風を取り込み空気の流れをおこし、下屋との相乗効果で夏の蒸し暑さをしのぐ工夫をしている。
また 冬場の暖房効率が悪くならないように1階部分の桁の高さを下げ2階部分の桁の高さも極力低くし屋根(天井も)の勾配も緩くし吹抜の容積が大きくならないようにしている。
同時に近隣が平屋建てなので 全体の高さを低く押さえることで周辺の環境に溶け込むようにした。
特に北側隣家は接近しており 冬至日においても北側隣家のリビングの窓に光が入るよう建物の配置と高さを考慮した。

木造2階建

施主要望

落ち着いた
感じの家

平屋で住みたい

ウッドデッキ

ご主人
独立した書斎

LDにスタディー
コーナー

 
 
 
 

提案

軒を低く深く
シャープに

基本生活は1階
2階はプラスα

下屋付き濡れ縁

ご主人
独立した書斎
奥様
和室に書斎コーナー

 
 
 
 

Works

ZENJIRO MIURA DESIGN OFFICE