Concept
敷地は、南向きで南北方向にやや長く平静な住宅地の一角にある。
1階は玄関(共用)、浴室脱衣室(共用)、子世帯ダイニングキッチン、親世帯ダイニングキッチン、和室
東側の行き止まりの道路に面した明るく風通しの良い位置に親世帯の生活スペースを設けた。
2階は子世帯リビングとダイニングキッチン以外の子世帯の生活スペースを設けた。
玄関と浴室脱衣室(カギ付き)は共用とすることでコストを抑えた。
親世帯のくつろぎの場は南東方向の和室であり、子世帯のダイニングキッチンと続き間で使えば22帖の空間となり、この部分が親世帯と子世帯の共用する団欒の場である。
子世帯のくつろぎの場は2階南東方向のリビングで、若奥様のご趣味の作業スペースや吹抜空間にロフトを設けている。
また階段を子世帯のダイニングにとり、子世帯の子供室へはダイニングと2階リビングを通る動線とし子世帯の親と子のコミュニケーションもとり易くしている。
完全独立型(玄関・キッチン・浴室・洗面・トイレすべて別)にすれば、気兼ねや気疲れも少なく二世帯の距離は保てるが、あまりに距離を取り過ぎて、「孫と会う機会が同居前と変わらない。」と言うのでは残念であり、コストも上がる。
二世帯で住むと言うことは気兼ねや気疲れがあって当然だが、一番気疲れされることが予想される若奥様のくつろぎの空間は、2階で一番良い位置に、ご趣味の作業机も用意し、吹抜の斜めの天井には無垢板を貼り化粧梁も見せて木のぬくもりのある癒しの空間とした。
玄関と浴室を共用それ以外を専用とし、子世帯のダイニングキッチン、和室が二世帯共用の団欒の場であり 二世帯が離れ過ぎず近過ぎず程良い関係で暮らせるように計画した。
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