Back
Process
建設会社選定の話
1.建設会社への見積依頼を数社から
 取らずに一社からする理由
 建物の規模や構造、建物のコンセプトからこのプランだったら和風なのでこの会社がよい、このプランなら
 この会社がよいと経験上判断し、信頼できる一社に選定しています。
 設計事務所の積算ではなく、建設会社の現場監督(施工管理・積算)の経験がある人なら図面と仕様書
 があれば建物の原価計算ができます。
 原価計算ができるので見積書をチェックして建物の適正価格を判断できます。
 この部分の見積はもう少し安くできますかと交渉したり、この部分は安く見積もってありますけど数量等は
 間違っていないですかと、助言したりすることができます。
 例えば、3社から見積もりを取ったとすると、後の2社は時間をかけて人件費を使って見積をしても無駄な
 時間を浪費することになります。建設会社だけではありません。
 建設会社が依頼する20以上に及ぶ各業者や職人さんが無駄な時間を浪費します。
 (2社に依頼すれば40業者以上)
 日本の低迷した経済の復活をするには、こういった無駄な仕事を減らし効率のよい方法を考える方が
 建設的な考え方だと判断するからです。
 3社から見積もりを取っても、見積の安い会社を選ぶのか、見積は高いけれども上手な職人さんのいる
 会社を選ぶのか、自分の設計(デザイン)を理解してくれている会社を選ぶのか、大体どの会社を選択
 するのか、ほぼ決まっているのが現状ですから。
 (公共建築物や規模が大きい建物は差が出ますから別ですが)
 どこにしようか決めていて一応3社から見積もりを取り、頼もうとしている会社と値段の交渉をするために
 他の会社は迷惑を被るのです。
 施工の質を保つためには適正な代金が必要です。
 四六時中現場にいて職人さんを見張っているわけにはいけませんので、信頼できる建設会社や業者さん
 職人さんと仕事をすることが大事なことです。
 建築はお客様と設計者と施工者と力を合わせて建てるものです。
 職人さんや業者さんと顔を突き合わせてコミュニケーションをとって、職人さんの仕事ぶりも把握して初め
 て良い建物ができると思います。
 あくまでも三者は皆対等で、設計監理はお客様の立場に立って真剣に真面目に行います。
 
 2.基本設計が完了した時点で
  工事費見積を依頼する理由
 
  実施設計まで行わなくとも施工管理・積算の経験がある故、見積に必要な正確な図面と仕様書を作製
 して見積を依頼することができるからです。
 基本設計完了の段階で見積書と配置図、平面図があれば銀行ローンの仮申請もでき、早い内からこの
 プランなら建物代金がこの位かかり、自己資金がこれ位なので、その他の諸費用がこれ位ならば
 これくらい銀行から借り入れすればいいのかと資金計画も立て易いからです。
 
もう一つの理由は、基本設計が終わりワクワクしながら実施設計も終わり、建物の見積が出たとたん、
 目の玉も飛び出たと言う話はよくあります。
 ワクワクはしたけど過剰設計で予算オーバー、実際に建たなければ打合せはワクワクしただけで意味が
 ありません。
 また基本設計からやり直しと言うことになり、お互いに無駄な時間を浪費することになります。
 
この段階で予算がオーバーすると分かれば、基本設計を変更して出戻りが小さいため効率的に
 計画が進みます。
 実施設計が完了した時点で最終的な見積をもう一度取りますが、建設会社は一社に絞っているので
 再度見積もりを出すことに手間を惜しみません。

                        Copyright(c) 2012 Zenjirou Miura Design Office All Rights Reserved.